浜辺の女〈1946年〉
1894年、印象派画家オーギュスト・ルノワールの次男として生まれ、無声映画からトーキーへの変遷の中で数多くの秀作を残したJ・ルノワール。第二次世界大戦期をハリウッドで過ごした彼は5本のアメリカ映画を撮ったが、その最後を飾ったのがこの作品だ。主人公は沿岸警備兵バーネットと美貌の人妻ペギー。この二人の出会いが発端となり、彼女の盲目の夫トッドと愛人バーネットの激しい争いへと発展していく。全編を通して水や炎などの強烈なイメージが連続し、1940年代とは思えない斬新な演出が随所になされている。
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