宇宙戦争〈1953年〉

異星人侵略による戦争の恐怖を描いたウェルズの同名小説の映画化。火星が地球に大接近する1953年のある日、カリフォルニアの山中に真っ赤に焼けただれた隕石が落下。それは、高度な科学力を持つ火星人たちの侵略の第一歩だった。隕石の中から飛び立つ円盤“ウォー・マシン“の熱光線の前に、人類はなすすべもない。あわや地球壊滅かと思われたとき、マシンはなぜか次々と墜落する……。すさまじいまでの破壊や、市民の避難光景を冷静に追うドキュメンタリー・タッチの映像が恐怖。また、村人が白旗をかかげて隕石に近づくなど、細かいシーンもリアルに描かれ、緊張感がとぎれないのは見事だ。