篠田桃紅展 とどめ得ぬもの 墨のいろ 心のかたち
21/4/3(土)~21/5/9(日)
そごう美術館
篠田桃紅は、文字の形に捕われない水墨抽象画という独自のスタイルを確立し、現在まで常に新しい表現に挑戦し続けてきた。自然や時代の変化の中に漂ううつろう「とどめ得ぬもの」に寄り添い、そこに見出した一筋の「墨いろ」の線は、無限の広がりを感じさせるリズムを奏でる。
本展では、桃紅が日本古典文学と書法を学び出発した初期の作品から、文字を離れて墨の色や線を追求し、独自の抽象表現を確立したニューヨークでの挑戦とその後、そして余分なものを極限まで削ぎ落として新たな形に昇華し、一瞬の「心のかたち」を追求し続ける現在までの変遷を、約80点の作品と資料を通して辿る。