越境者

イタリアン・ネオ・リアリスモの巨匠、P・ジェルミが不法移民をテーマに描いた社会派の感動作。貧困にあえぐシシリーの坑夫たちは、フランスへ行けば楽に暮らせると聞き、不法移民となることを決意する。一行はイタリア本土を北上するが、ローマに着いたところで仲間の一人が旅費を持ち逃げ、仕方なく彼らは農園のアルバイトに雇われる。絶望した何人かはさらにグループから脱落していくが……。