かごの中の子供たち

パリ郊外にある労働者の町バニョレ。そこにやって来た、カゴのカナリヤが友だちの少年ブルーノと、大人も恐れる不良少年ジャン・ロジェとの、奇妙なかかわり合いを描く。監督のＪ・Ｃ・ブリソーは、元教師だった経験を生かし、少年の世界の残酷さと、落ちこぼれの子供に対する社会の冷酷さを描いている。