浮世絵師 歌川国芳展 躍動する構図と写実力
20/8/1(土)~20/9/27(日)
パラミタミュージアム
歌川国芳《坂田怪童丸》天保7年(1836)頃 大判錦絵
歌川国芳(1797~1861)は、幕末期に活躍した浮世絵師。北斎、歌麿、広重などに代表される数多くの浮世絵師の中でも、型破りな表現で異彩を放っているのが国芳だ。
寛政9年(1797)、江戸で紺屋(染物屋)を営む家に生まれた国芳は、幼少期より絵を得意とし、12歳で初代歌川豊国に入門したと言われている。はじめは不遇な時代を過ごすが、30歳を過ぎたころ、「水滸伝シリーズ」の豪傑や、「本朝水滸伝シリーズ」の英雄たちを、ダイナミックかつ勇壮に描いた武者絵が大当たりとなり、「武者絵の国芳」として確固たる地位を築く。そして国芳は武者絵だけでなく、戯画、美人画、洋風風景画など様々な画題に挑戦し、近代的感覚と豊かな発想で次々と新機軸を打ち出し、「幕末の奇才」と称された。
本展では、国芳の出世作「水滸伝シリーズ」をはじめ、歴史物語や忠臣蔵、妖怪退治・幽霊、洒落とユーモアなど、多岐にわたるテーマの作品を代表作とともに約150点展示する。
この機会に躍動する国芳の世界を楽しんでほしい。
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