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楢山節考〈1958年〉

“東西東西、このところ御覧に入れまするは本朝姥捨の伝説より楢山節考……”との黒子の口上に始まる木下惠介の画期的傑作。深沢七郎の同名小説を木下自らが脚本化し、演出した。スタイリスト、木下のアイデアとテクニックは、全編に歌舞伎から着想を得たような舞台装置による場面転換の面白さを見せ、そこに人工的色彩の世界を加味するというものであった。主役を演ずる田中絹代は歯を折る場面のために、何本かの前歯を実際に抜いてしまったという逸話を残している。また、評論家時代のフランソワ・トリュフォーはこの作品を取り上げ、その様式的演出を称讃している。

上映情報

ジャンル
人間ドラマ 日本映画
制作年・国
1958/日本
配給
松竹
上映時間
98分

キャスト&スタッフ

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