開館35周年記念巡回展 木組 分解してみました
19/10/12(土)~19/12/15(日)
公益財団法人 竹中大工道具館
日本には木組の精神が息づいている。豊かな森林に恵まれたため、太古の昔から木に親しみ、木と木を組み合わせることで、さまざまなものをつくり上げてきた。日常生活に使う小さな入れ物から家具、住宅に至るまで何もかも木組で。しかしでき上がった作品の表面からでは世界に誇る職人の木組の技術や美意識は見えてきづらいものだ。
そこで本展では、いろいろな木組を分解してみることにした。伝統的なものをはじめ、世界的にも珍しいもの、中身を知れば驚くようなものなど、さまざまな木組を分解した状態で展示する。合わせて西洋の木組やパズル的な木組も折り込んだ。職人の手仕事ならではの美意識と心遣い、そして無垢の木ならではの柔らかな風合いと繊細さ。本展にて紹介する作品を通して、それら木組の魅力が伝われば幸いである。