家族生活
男には離婚歴がある。現在の妻には連れ子がいて、母娘は彼の存在でいつも気まずくなっていた。その日も彼のひげそり用のカミソリの所在をめぐって口論となり、娘はヒステリーを起こして家を出て行ってしまった。男はそれから前妻の家へ行き、寄宿舎に入るという実の娘を、プラド美術館へ行こうとスペインへ誘い出す。旅の間、父は娘にある課題を出す。娘がシナリオを考え、父がそれに従ってビデオ・カメラで撮影をしようというのだ。娘は様々なストーリーを父に聞かせるが、次第に物語は父と娘の関係に深く入り込んでくる。父の存在を否定しようとする娘に、彼は最後の課題を伝える。ビデオ・カメラの前に彼女を座らせ、父に対する真実の告白をさせようというのだ。そして彼女は泣きながら真実を語り始めた……。愛から逃亡しようと試みながらも、結局その愛から逃げ出し得ない人々の弱さと激しさを描き続けて来たJ・ドワイヨンの一つの頂点ともいえる傑作。
上映情報
- ジャンル
- 外国映画
- 原題
- LA VIE DE FAMILLE
- 制作年・国
- 1984/仏
- 上映時間
- 98分
キャスト&スタッフ
- 監督
- ジャック・ドワイヨン
- 脚本
- ジャック・ドワイヨン
- 出演
- サミー・フレイ
- マラ・ゴイエ
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