【公演中止】アレクサンダー・コブリン ピアノ・リサイタル
20/10/3(土)
兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
研ぎ澄まされた―そう表現するに相応しいコブリンのピアノの音色。とりわけ繊細にコントロールされた弱音の美しさには言葉に尽くせない魅力があり、いつ聴いても耳をとらえて離しません。ヴァン・クライバーン・コンクールに優勝した2005年以来、これまでに芸術文化センターには多数出演し、自国ロシアの楽曲やショパンのプログラムなどを披露してきたコブリン。しかしながら、こちらでベートーヴェンのソナタを演奏するのは2008年以来実に12年ぶり。記念イヤーに大作曲家の“ピアノの聖典”=ピアノ・ソナタを、しかも「悲愴」「ワルトシュタイン」「熱情」という名曲中の名曲に真正面から取り組むというのですから、聴き逃すわけにはいきません。進化していくコブリンのピアニズム。一層知的で深みのあるベートーヴェン像に迫ることができるでしょう。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第8番「悲愴」、第21番「ワルトシュタイン」、第22番、第23番「熱情」
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