月世界旅行
トリック撮影を初めて考案したG・メリエスの代表作。月世界へと、大砲に乗ってやって来た探険隊一行。そこで様々なことが起こり……。ストーリーそのものは他愛ないが、今見ても新鮮なトリック撮影にこそ、その魅力はある。たとえば、撮影中にカメラを一旦ストップさせ、セットおよび人物を一部改変して撮影を続けたり(登場人物がいきなり消えたりするシーンが有名)、あるいは多重露光など。本作にはこうしたトリック撮影が様々に駆使されており、リュミエール兄弟が発明したシネマトグラフを見世物として成功させた興行師メリエスの、面目躍如たる作品でもある。なお、現存するフィルムは10分程度のものながら、製作当時はおよそ14分、30シーンからなっていた。ビデオ「フランス映画の誕生」に収録されている。
上映情報
- ジャンル
- SF 外国映画
- 制作年・国
- 1902/仏
- 上映時間
- 9分
キャスト&スタッフ
- 監督
- ジョルジュ・メリエス
- 脚本
- ジョルジュ・メリエス
- 撮影
- ミショー
- 美術
- ジョルジュ・メリエス
- クローデル
- 出演
- ジョルジュ・メリエス
- ヴィクトル・アンドレ
- ブルーエット・ベルノン
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