コンフィデンス 信頼

Ｉ・サボーが、極限状態における男女の愛を描いた作品。第二次世界大戦末期、ナチス統治下のブダペスト。平凡な人妻のカタリンは、夫がレジスタンスに参加していて、当局の追及を逃れるため地下に潜ったことを知らされる。そしてニセの身分証明書を渡され、ヤノシュという見ず知らずの男と夫婦を装うように指示される。極度の緊張と不安の中でカタリンとヤノシュの間に愛が生じる。ともに家族がありながら惹かれ合う男女。特殊な環境に置かれた女の心理と愛の本質を追求した佳作。