特別展 ウィリアム・モリス 原風景でたどるデザインの軌跡
21/6/26(土)~21/8/29(日)
奈良県立美術館
芸術家、詩人、作家、思想家、社会運動家など、多彩な分野で活躍したウィリアム・モリス(William Morris 1834~1896)は、19世紀のイギリスを代表する偉人として知られている。モダン・デザインの父とも称され、芸術と生活の統一を目指してモダン・デザインを提唱したアーツ・アンド・クラフツ運動を先導した。
本展では、これまで顧みられることのなかったモリスの幼少期や学生時代にはじまり、晩年に至るまで、デザイナーとしてのモリスの生涯を紐解く。モリスの制作活動は「住まい」「学び」「働いた場所」など、その時々の環境と深いつながりをもった。本展ではモリス自身および彼の仲間たちによるデザイン・工芸作品80点に、写真家・織作峰子氏が撮影したモリスにちなむ風景を組み合わせ、そのデザインの軌跡をたどる。
同時開催[第6展示室]「ウィリアム・モリスを愛でた富本憲吉─館蔵品から 」
奈良県出身で近代陶芸の巨匠・富本憲吉(1886~1963)の作品を展示する。富本はモリスの芸術思想に傾倒して20世紀初頭にイギリスへ私費留学をし、モリスを日本へ紹介した先達の一人。洋の東西を越えて近代デザイン・工芸に注がれた情熱をご鑑賞いただきたい。 (ウィリアム・モリス展の観覧券で鑑賞可)