河野隆遺作展

篆刻美術館の開設及びその後の運営に尽力された篆刻家河野隆氏（1948～2017）が平成29年11月に急逝された。氏は21歳の時、古河輩出の篆刻家生井子華に師事をし、以来21年間指導を受けた。昭和51年、第8回日展に初入選し、第22、35回展で特選を受賞、その後二度の審査員をつとめ、平成28年、改組新第3回日展では日展会員賞を受賞。篆刻としては21年ぶりの受賞だった。平成18年、第50回朝日現代書道二十人展に選抜されて以来、多くの作品が発表された。また、教育者としても大東文化大学や國立臺灣藝術大學で教壇に立ち後進の育成に情熱を注がれた。今回は遺作展として、篆刻作品を中心に書画の作品も展示する。河野藝術の一端を楽しんでほしい。