第74回 春の院展
19/7/12(金)~19/7/21(日)
そごう美術館
日本美術院は、横浜出身の岡倉天心を中心に、横山大観、菱田春草、下村観山らが加わり、1898(明治31)年に創立された。日本美術の伝統を維持しながら、次代の新しい美術を受理することを目指し、意欲的に活動した。
1906(明治39)年から1913(大正2)年の間、日本美術院の研究所は上野・谷中から茨城の景勝地・五浦に移るが、1914(大正3)年、前年に没した天心の志を受け、谷中に再興。以来、安田靫彦、奥村土牛、小倉遊亀、平山郁夫らを排出し、近代から現代まで日本画壇の先導的・中心的な役割を果たしている。
春の院展は、1945(昭和20)年に「日本美術院小品展覧会」として始まり、1970(昭和45)年に現在の名「春の院展」へ改称した。
始まりの名の通り「春の院展」は、サイズが限定されているため、実験的な作品が多く出品されるのが特徴。
本展では、同人作家作品37点をはじめ、受賞作品および関東出身・在住作家を中心に191点を展覧する。現代日本画壇で活躍する巨匠から新人作家までの力作の数々をぜひご覧いただきたい。