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ぴあ

いま、最高の一本に出会える

インテルビスタ

チネチッタのスタジオを愛するフェリーニが、チネチッタ創立50周年を記念して撮った作品。映画は、新作を撮影中のフェリーニに日本のTV局取材班がインタビュー(イタリア語でインテルビスタ)するところから始まる。フェリーニは、1940年頃は駆け出しの記者で、スター女優ディーバへのインタビューのため、初めてチネチッタを訪れた。昔話をはさみながら、新作の撮影も進行していく。ある日、フェリーニはマストロヤンニを伴ってエクバーグの別荘へ遊びに行き、二人が27年前に共演した「甘い生活」を観る。老い、太ったエクバーグが、若く美しい自分を見て涙するシーンは感動的で、まさにこのシーンのために撮られた映画と思えるほど味わい深い。当時の映画製作風景と現在進行中の新作とが交錯する、映画についての映画でありながら、かつての「81/2」とは別の姿勢で、映画への思いを描いている秀作。モスクワ映画祭グランプリを受賞。

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