文人画コレクション展 文人画にみる心象風景
19/10/12(土)~19/11/24(日)
田辺市立美術館
江戸時代中期に黄檗の禅僧によりもたらされた中国の新しい文物や南宗画をはじめとする詩画は、わが国独自の文人画と呼ばれる絵画様式として形成されていった。文人画家たちが描いた風景画は「写意(意を写す)」と呼ばれる想像上の風景を主とした水墨山水だった。しかし、その後実際の景色や風物を見て描く「写実(写生)」が取り入れられることで、この「写意」をこめた実景の図は「真景図」と呼ばれて真の山水図を描く方法として後世の文人画家たちにも受け継がれていった。田辺市立美術館展示室1・2では、同館の文人画コレクションの中から、「真景図」をはじめとするさまざまな心象風景の表現をご覧いただく。