戦争と貞操
1956年のスターリン批判による“雪解け“を象徴するソ連映画の新しい波の代表作。建築士ボリスとベロニカは恋人同士。モスクワの夜が明けるまで幸福に酔いしれる。だが、ボリスに出征命令がくる。ベロニカに会えないほどあわただしく出征していくボリス。残されたベロニカは空襲で両親を亡くしたうえに、いとこのマリクに犯され、いやいやながらマリクと結婚する。そこにボリスの戦死の知らせ。ベロニカはそれを信じられず、ひたすらボリスの帰還を待つ……。流動的で叙情的なカメラワークによって恋する女の心情を美しく謳い上げながら、戦争の悲惨さを鋭く描いた感動的な名作。ビデオ、DVDタイトルは「鶴は翔んでゆく」。
上映情報
- ジャンル
- 外国映画
- 原題
- THE CRANES ARE FLYING
- 制作年・国
- 1957/ソ連
キャスト&スタッフ
- 監督
- ミハイル・カラトーゾフ
- 脚本
- B・ローゾフ
- 撮影
- セルゲイ・ウルセフスキー
- 出演
- タチアナ・サモイロワ
- アレクセイ・バターロフ
- バシリー・メルクーリエフ
新着エッセイ
新着クリエイター人生
水先案内