飛ぶ夢をしばらく見ない
山田太一の同名小説を映画化。中年の田浦修司は、北陸の病院で入院中に一晩だけ睦子という老婆と相部屋になる。回復した彼が東京で働いていると、睦子から電話が。会ってみると、睦子は妖艶な中年女性の姿になっていて……。愛する女性が急速に若返っていく。その中で、中年の姿のまま取り残される男。悲劇が待っていると知りながら、すべてを捨てて睦子を愛する田浦を細川俊之が好演。睦子に扮した石田えりも70歳から10代の少女までを演じ分けている。日本には数少ない大人のためのファンタジーといえよう。
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