ガキ帝国
昭和42年、万博を3年後に控えた大阪を舞台に、ケンカと遊びに明け暮れる少年たちの青春を鮮烈に描いた一編。少年院帰りのリュウは仲間のケン、チャボとともに、大阪をとりしまるキタの北神同盟、ミナミのホープ会の二大グループの抗争の間で、徒党を組まないことをモットーにつっぱって暮らしていく。が、ついに壊滅状態に陥ったホープ会から頭になってくれと頼まれたリュウとチャボはその話を引き受けてしまい、ケンは二人のもとを離れていくのだった……。当時の風俗をたくみに取り入れながら、少年たちの生活をスピーディーにスケッチした好編で、井筒和幸の名が知れわたった代表作。
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