生誕120年 文豪川端康成と美のコレクション展
19/9/14(土)~19/11/4(月)
姫路市立美術館
日本人初のノーベル文学賞受賞作家・川端康成(1899-1972)は、きわめて多彩な美術品を収集していたことでも知られている。そのコレクションは、国宝に指定される浦上玉堂《凍雲篩雪図》と池大雅・与謝蕪村《十便十宜図》をはじめ、土偶や仏像などの古美術から東山魁夷・古賀春江・草間彌生といった近現代日本美術、ロダン・ピカソといった西洋美術にまで至る幅広いもの。とりわけ戦後を代表する日本画家・東山魁夷(1908-1999)とは深い交流があり、コレクションにはスケッチや習作、書籍の装丁原画ほか、多くの東山作品も含まれている。
本展では、川端康成が収集した美術品を紹介しその審美眼を探るとともに、近年自邸で新たに発見された、初恋の人・伊藤初代宛の未投函書簡や、夏目漱石・太宰治・谷崎潤一郎・三島由紀夫ら文豪たちの書幅や川端宛の書簡、生前の愛用品なども公開し、川端のひととなり、そして巨匠たちの交流にも焦点をあて紹介する。川端生誕120周年と姫路市制130周年を記念した、姫路市立美術館と姫路文学館の共同企画である。