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堀浩哉展「触れながら開いて」

21/2/24(水)~21/3/27(土)

ミヅマアートギャラリー

堀浩哉 「触れながら開いて」 2020年 撮影:宮島径 ⓒHori KOSAI Courtesy of Mizuma Art Gallery

堀浩哉の美術家としての活動は半世紀を超えた。
キャンバスや和紙に墨や岩絵具、クレヨン、アクリルなど様々な素材を用い、日本画、洋画というジャンルを超えて描いてきた堀の絵画は、その時代ごとにテーマやコンポジション、色彩は変わっても、彼が生み出す「線」の力強さやしなやかさはいつも画面を豊かに構成してきた。それは、「堀浩哉+堀えりぜ」のユニットによるパフォーマンスにもみられる身体性を含んだ堀独自の描きによるものと言えるだろう。
多くの人々がそうであったように、パンデミックによる外出自粛は堀の日常も変えた。
アトリエの中で過去の作品と向き合う(向き合わざるを得ない)日々の中で、何度も描いてきたその線を、堀が「傷」と再確認したのは、時が経っても線を引いた時の「触覚」が彼の中で古傷のように身体に蘇ってきたからだと言う。
「そうだ、ぼくはここから来て、今なおここにいる。」という自覚。
堀は今回、かつて描いた作品の上に新たな下地の和紙を貼り、まったく違う絵画を描くという方法を一部の作品に行った。かつての線の上に新たな線を重ねるのではなく、ゼロからリセットして描くことで、前向きな気持ちになれたと言う。タブーともいえそうな行為ではある一方で、それほどの切実さと振り切る強さを持つことが、今は必要だったのかもしれない。
「触れながら開いて」というタイトルもまた、この新たな世界に再び立ち向かう決意と言えるだろう。
フィジカルから遠く離れた今、私たちがそれでも「触覚」に焦がれるのはきっとその感覚を身体の底で覚えているからーその気づきを堀の作品に感じ取ることができるのではないだろうか。堀浩哉の現在進行形の新作を楽しめる。

開催情報

ジャンル
ギャラリー

11:00~19:00
日・月・祝休み

※要アポイント制

料金

無料

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