
僕は人を殺しました
12/5/19(土)
新鋭・坂井田監督初長編作品
前作『悪魔がきた』でほぼ無名だったにも関らず、その強烈な作風でカルト的な人気を集めた坂井田俊監督の初長編作品。殺される者、殺す者、殺させる者の物語を、拉致、監禁、暴行、洗脳、殺人という危うく、物議を醸すモチーフを散りばめて描く。人が理由を持たず欲望のおもむくまま殺人を行う過程が淡々と映し出され、恐ろしさを感じさせる1作。
男は、ある男を洗脳している。それは、人間を拉致し、斧で殺すため。強要され拉致をしたものの、殺すことが出来ず暴行を受ける男と、殺される事に抵抗する男の間に生まれる奇妙な連帯感。人が他人を殺すまで人を操ることが出来るのか……。