
生きるべきか死ぬべきか
舞台は、第二次世界大戦直前のワルシャワ。『ハムレット』を上演中の劇団員たちが、ナチスのスパイからレジスタンスのメンバーの名簿を取り戻そうとして親衛隊に化けたことから始まる一大騒動を描く。サイレント映画時代から、コメディの名手として艶笑、爆笑、哄笑、何でもござれのE・ルビッチが故郷ドイツの体制を徹底的に皮肉り、スピーディーで圧倒的な傑作に仕上げている。この映画ばかりはどんな言い方をしても面白さは表現しつくせない。クラーク・ゲーブル夫人でスクリューボール・コメディの華、C・ロンバートが事故死する直前の主演作。リメイクに「メル・ブルックスの大脱走」があり、見比べてみるのも面白い。題名は『ハムレット』の中のあまりにも有名な台詞。無関係なこの話がナチに絡んでくる絶妙な演出テクニックこそ、世に人々が“ルビッチ・タッチ“と呼んだ追随を許さぬ至芸だ。
上映情報
- ジャンル
- 外国映画
- 制作年・国
- 1942/米
- 上映時間
- 99分
キャスト&スタッフ
- 監督
- エルンスト・ルビッチ
- 製作
- エルンスト・ルビッチ
- アレクサンダー・コルダ
- 原作
- エルンスト・ルビッチ
- 脚本
- エドウィン・ジャスティス・メイヤー
- 撮影
- ルドルフ・マテ
- 出演
- キャロル・ロンバート
- ジャック・ベニー
- ロバート・スタック
- フェリックス・ブレサート