写実絵画のいまむかし
19/5/25(土)~19/7/28(日)
笠間日動美術館
高橋由一《本牧海岸》1877年(笠間日動美術館蔵)
目に見える世界を写す、これは絵画制作の原点とも言える行為だ。ではなぜ私たちは世界を写し、また写された世界を観たいと感じるのだろうか。それは、この世界を「再現」する行為自体に、計り知れない魅力があるからかもしれない。
本展は「写実」をキーワードに、日本の近代から現代にかけての美術を紹介するもの。油絵の具の登場によって、より迫真的な表現が可能となった幕末明治、そもそも「リアリティー」とは何か、を画家たちが追求した戦前、そして本物と見紛う静物画や体温をも感じさせる人物画、白昼夢のような風景画を展開する現代。それぞれの時代に画家たちが追い求めた「写実」の世界を堪能できる。