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空間に線を引く 彫刻とデッサン展 橋本平八から現代の彫刻家まで

19/6/16(日)~19/7/28(日)

足利市立美術館

若林奮《森のはずれ SKETCH BOOK》1980-81年 WAKABAYASHI STUDIO蔵

彫刻家は素材に働きかけ、何もない空間に作品を表す。彫刻を制作するにあたり、自身のイメージを定着させるためデッサンを描く場合がある。彼らが描いたデッサンは魅力に富んでおり、画家のデッサンにはない美しさがある。この美しさはどこから来るのだろうか。
おおむね画家の絵は、三次元を二次元で表現する。一方、彫刻家のデッサンは二次元から三次元を目指す。対象が空間にどのように働きかけるかということが、常に彫刻家の念頭にあるからだ。紙面は空間であり、いわば空間に線を引く感性。これらの線は、対象の存在感、ものの粗密を表現しているように見える。これを可能としているのは彫刻家の「手」(触覚)だ。
彫刻家にとって、まず重要なのは触覚。彫刻は視覚以前に触覚にうったえかける芸術だ。彫刻家は触覚に導かれて作品を手がける。画家と比べ彫刻家の手は、より触覚的。彼らの手は描く以前に「触れる手」なのだ。このような手によって描かれたデッサンはおのずと画家によるものとは異なる。彫刻家は空間から対象をすくい出すかのように描く。描くことがすなわち触れることであり、視覚と触覚の連動がある。これが彫刻家のデッサンの特異な点。そこには、画家のデッサンにはない様々な要素が見出せることだろう。
本展はプロローグとして洋の東西の精神と造形を融合した橋本平八から始め、具象、抽象の現代彫刻家19人のデッサンと、それに関連する彫刻を展示し、その魅力と創作の秘密に迫るものである。

開催情報

ジャンル
美術館

10:00〜18:00、月曜日(ただし7月15日は開館)、7月16日(火)休館

※入館は閉館の30分前まで

料金

一般700(560)円、高校・大学生500(400)円、中学生以下無料

※6月16日(日)は「栃木県民の日」協賛で観覧無料となります。
※各種障がい者手帳をご提示の方とその付添者1名は無料となります。
※「あしかがいきいきパスポート」をお持ちの方、および両毛広域都市圏内にお住まいの65歳以上の方は無料です(住所・年齢を証明できるものをご提示ください)
※第3日曜日「家庭の日」(7月21日)は、中学生以下のお子さまを同伴のご家族は無料となります。

出品作家

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