松尾高弘 INTENSITY
20/7/20(月)~20/9/22(火)
ポーラ ミュージアム アネックス
松尾高弘《FLARE》
松尾高弘は映像、照明、オブジェクト、テクノロジー、インタラクションによる光のインスタレーションを制作している。その作品は映像やライティングを主として、プログラミングやシステムをも自ら手がけるなど、アナログからデジタルを横断する独自のクリエイションが特徴であり、身体や感覚に訴えかけるエモーショナルな空間インスタレーションを得意としている。
2009 年ミラノサローネでのCANON『NEOREAL』では国際的に話題となり、2018年にもミラノサローネにてKAWAI(河合楽器製作所)「Crystal Rain」を手がけるなど、近年は数多くのラグジュアリーブランドとのタイアップによる光のアートワークを手掛け続けている。ポーラ ミュージアム アネックスでは2011年の「LIGHT EMOTION」以来、9 年ぶりの展覧会となる。
同展では、光や現象による「INTENSITY(=強度)」をコンセプトに、光のエネルギーやコントラストを力強く知覚体験できる作品 3 点を展示する。新作の「SPECTRA」は世界初の技術を使った光と水のインスタレーションで、太陽光の放射角を持つ特殊な光が水を透過して反射することにより、閃光のような眩い光を放放つ。暗い空間に現れる光の群は、キラキラと輝きながらも、儚く静かで、しかし確実にその輝きのエネルギーは鑑賞者の心に響き、内に秘めた自らの強さを目覚めさせてくれるような作品である。