ロックアウト〈2008年〉

内なる暴力性と向き合う男の旅路

海外の映画祭で評価された自主映画を劇場公開する“世界が愛した才能“シリーズの第1弾“北米編“の1本。ニューヨーク国際インディペンデント映画祭2009で、最優秀長編映画賞など３賞に輝いたスリラー要素溢れるロードムービーだ。見知らぬ少年との出会いを通じて、自身の心の闇や暴力性と向き合っていく男の姿を、車中という閉塞的な空間を軸に描く。

記憶の一部を失いながら、あてもなく車を走らせる広は、些細なことに苛立ち、自分でも気づかない内面の暴力性に戦慄を覚える。そんな中、スーパーマーケットに立ち寄った彼が車に戻ると、見知らぬ少年が自分の車に乗り込み、内側から鍵をかけていて……。

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