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青龍社創立90年特別展「龍子と同時代の画家たち」

19/10/26(土)~19/12/1(日)

大田区立龍子記念館

迫力ある大画面に、豪放な筆づかいの日本画家として知られる川端龍子(1885(明治 18)年〜1966(昭和 41)年)は、純粋在野の美術団体・青龍社の主宰として、戦前から戦後にかけて日本画を革新するため精力的に活動を展開した。本展は、青龍社の創立90年を迎える年に、龍子の画業を青龍社に集った弟子たちと、同時代を生きた画家たちの作品とともにふり返ることで、近代日本美術史における龍子の功績を再考する。
龍子が活躍の舞台とした青龍社は、龍子の画塾に通う塾生たちとともに1929(昭和4)年に創立された。当時、龍子は再興日本美術院(院展)において「一に川端、二に龍子」と評されるほど重用されていたにもかかわらず、院展を脱退し、自らの芸 術を追求するために美術団体を起ち上げたのだった。「健剛なる藝術への進軍」―この標榜が、青龍社の指針だ。繊細さや優美さに対抗する力強い作品制作を目指す青龍社の指針は、後に「会場藝術」という芸術観に高められ、大衆から支持を集めた。毎年秋の青龍社展覧会は、戦時中も欠かさず 1965(昭和40)年の第37回まで毎年開催され、わずか14名で始まった団体も、最終的には100名規模の超す団体へと成長したのだった。
「龍子と同時代の画家たち」と題した本展では、他館が所蔵する龍子作品のほか、青龍社草創期の構成員であった安西啓明や小畠鼎子らの青龍展出品作を紹介。さらに、龍子から大きな影響を受けつつも青龍社を離れ、独自の芸術観で新しい日本画を開拓していった福田豊四郎、落合朗風、横山操らの青龍展出品作もあわせて出品する。それらの作品群を通して、「形を変えたツェッペリンの現われ」とも称賛された美術団体・青龍社の革新性にせまる。
また、横山大観、川合玉堂との深い交流により実現した龍子・大観・玉堂による「雪月花」「松竹梅」展出品作や、京都府立堂本印象美術館での特別企画展「堂本印象美術館に川端龍子がやってくる」の同時開催(令和元年10月12日(土)〜11月24日(日))に伴い、京都画壇において新感覚の日本画を追求した堂本印象の作品も展示。 青龍社に集った龍子の意思を継ぐ画家たち、そして、同時代の日本画壇の巨匠たちの作品から川端龍子の生きた時代精神に迫る展示とする。

開催情報

ジャンル
美術館

9:00〜16:30、月曜日休館(祝日の場合はその翌日)

※入館は閉館の30分前まで

料金

大人500円、小人250円

※65歳以上(要証明書類)、未就学児は無料

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