しかし それだけではない。 加藤周一 幽霊と語る
10/2/27(土)
シネマ・アンジェリカにて公開
時空を超え、死者の声に耳を澄ます
文学を始めとする芸術全般、文明、社会、政治と、幅広い視点から日本について語り続けてきた加藤周一。'08年12月にこの世を去った彼が最後に試みたのは“決して意見が変わることのない“幽霊たちとの対話だった。戦後日本を代表する知識人として発言を続けた加藤周一のラストメッセージを、彼自身の歩みとともに構成したドキュメンタリーだ。
戦時中に自らの運命との共通性を感じた源実朝、自由な言論が失われた中でも意見を曲げることのなかった神田盾夫、渡辺一夫といった恩師たち。そして学徒出陣で戦地に向かい若い命を落とした友人。彼らに語りかける加藤の言葉の中から、日本の今と未来が浮かび上がる。
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