Keiko

カナダの映画作家、Ｃ・ガニオンが平凡な日本人女性の生き方をドキュメンタリー・タッチで描く。ほとんどアドリブで演技陣には素人を起用した。ケイコは23才のOL。家族のもとを離れ自由な一人暮らしをエンジョイしている。しかし、最近は恋人もいず、単調な毎日にいや気が差していた。その沈んだ気持ちのまま、ケイコは高校時代の恩師と酒を飲み、バージンを失う。そして、ある日ハンサムなカメラマンに出会い、恋に落ちる。彼女は夢中になるが、男にとってケイコは単なるセックスの対象でしかなかった……。外国人から見た日本人というのは、時に滑稽に映りがちだが、本作は実にリアルに日本人像を浮かび上がらせている。