青木野枝「霧と山」2019年 鹿児島県霧島アートの森展示風景 撮影:山本糾 Courtesy of ANOMALY
青木野枝 霧と鉄と山と
19/12/14(土)~20/3/1(日)
府中市美術館
彫刻家・青木野枝は、大気や水蒸気をモティーフに、万物がうつろいゆくなかの生命の尊さをあらわしてきた。その彫刻は、鉄や石膏という固く重い素材を用いながら、周囲の空気をまとって、とても軽やかに見える。
作品のほとんどが展示場所に合わせて作られ、展示が終わると解体される。青木は、つくって、置き、崩す、を繰り返し、その営みのなかに自らの彫刻があると考え、実践しているのだ。
近年は第40回中原悌二郎賞(2017年)を女性として初めて受賞し、また全国各地で個展を精力的に行っている。動き続ける青木野枝の彫刻の今を、体感してほしい。