「空—模様」日本画展
19/9/10(火)~19/11/24(日)
郷さくら美術館
秋は、空気中の水蒸気が少なく太陽光の乱反射が起こりにくいため、空の色が澄んで見える。このため日本では古くから、天高い青空や、沈みゆく夕日の景、夜空に輝く月の姿は秋の季節に一段と美しく感じられると伝えられてきた。また「秋の空は七度半変わる」という言葉があるように、晴天を見たかと思えば、冷たい長雨の季節に入るなど、秋の天候は移ろいやすく様々な表情を私たちに見せてくれる。
空の表情は作家により描かれる画題においても、風景画の基本としてよく挙げられる。基本の要素であるが故に、配色や技法に拘りながら、作家たちは空を描き続けている。この展覧会では、現代日本画におけるさまざまな「空模様」に焦点を当てることで、情緒ある日本古来の自然の美しさを紹介する。