Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ぴあ

いま、最高の一本に出会える

©Yuki Shimizu

清水裕貴 Empty park

19/10/24(木)~19/12/6(金)

PGI

PGIでは初めてとなる、清水裕貴の個展を開催する。
清水は、写真と言葉を組み合わせ、架空の世界を構築し、表現することにチャレンジしている。2011年に第5回1_WALLグランプリ、2016年には三木淳賞を受賞した気鋭の作家である。
写真家であり、小説家でもある清水裕貴は、場所や土地固有の歴史や伝承のリサーチをベースに、フィクションの構造を用い、写真と言葉を組み合わせて表現している。
本作「Empty park」は、作者が子供の頃に住んでいた街の、大きな公園にまつわる作品である。公園の奥の、背の高い葦や大きな木々に阻まれ誰も近づかない場所。「知らない人にはついて行ってはダメ」「『へんなところ』へ行ってはいけません」という近しい人からの言葉が脳裏をよぎるけれども、密やかな憧れと怖さの入り混じった不思議な感情をいだく、誰しもが記憶のどこかに残している場所。そういう不思議な場所が被写体となっている。
清水は、約20年ぶりにその場所に足を運び、市役所の都市計画課や資料館で、この土地の歴史と成り立ちの聞き取りを行い、この場所が大雨の際の調整池として機能していると知る。地図で確認すると、草地に細い川が流れているらしい、しかし、目で確認することはできない。子供の頃の「へんなところ」は、「見えない水」と「古い土地」、つまり写真には写らない風景として、写真家である作者を捉えて離さない新たな魅力を持って目前に広がる。
清水は、2012年のデビュー以来、常にテーマとしてきた、「風景を撮り、作品にすること」の意味を改めて考えている。どんなに見つめても消え去り、永遠に完成しない風景に向かって、「瞬きの合間に立ち現れる幻を捕まえる」ようにシャッターを押すことで、光を写真に固着しながらも、「いつも時間に置き去りにされる」と語っている。多くの写真家が抱えるこうした過ぎ去る時間へのジレンマが、清水に白昼夢のような言葉を見つけさせているのかもしれない。そうして紡ぎ出された言葉は、清水の写真の細部を繋ぐ。作品を見る私たちは、写真に写った「見えない水」と、「古い土地」を、作者の紡ぐ言葉に案内され、時に自らの物語として、清水の作品の世界を追体験する。

開催情報

ジャンル
ギャラリー

11:00~19:00(土曜は18:00まで)、日曜・祝日・展示のない土曜日休館

料金

無料

出品作家

お問い合わせ

アプリで読む