世界大戦争
核戦争の鍵を握る同盟国側と連邦国側は一触即発の緊張状態を続けていたが、バーング海上での両軍の衝突から戦闘状態に突入。ついに両陣営から核ミサイルが発射され、東京をはじめとする主要都市は次々と核の炎に包まれていった……。松林宗恵監督は、外人記者クラブの運転手一家を庶民の代表として描き、この種の特撮映画にありがちなドラマ部分の弱さを見事に克服した。しかしこの映画の見どころはなんといっても特撮で、北氷洋上の両軍による空中戦から、世界主要都市の核ミサイルによる破壊までの数々の特撮シーンは、円谷英二の集大成といえる見事な出来ばえであった。