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開館3周年記念展「HOME/TOWN」

21/2/11(木)~21/5/30(日)

太田市美術館・図書館

「村の俺達の狼火をあげよう」——太田生まれの詩人・清水房之丞の詩作「霜害警報」(1930年)の一節をキーワードに、この土地の過去と現在を見つめ、未来を語る場として作り上げた開館記念展「未来への狼火」(2017年)から3年。「まちに創造性をもたらす、知と感性のプラットフォーム」を基本理念に開館した太田市美術館・図書館は、複合施設という特徴と、平田晃久によるユニークな建築構造をいかし、現代美術を軸にしながら文学・歴史までも取り入れた実験的な展覧会を積極的に開催してきた。
本展「HOME/TOWN」は、開館3周年を記念し、改めて風土を見つめ直す企画として、詩人・清水房之丞(1903-1964) 、美術家・片山真理(1987年生まれ)、写真家・吉江淳(1973年生まれ)の三人展として実施するもの。いずれも太田にゆかりをもつ、亡くなって半世紀以上が経つ詩人と、いまを生きる美術家と写真家の作品群は、時代や形式は異なるものの、ここの土地・歴史・生活を真摯に見つめることによって生み出され、表現としての揺るぎない力を持つに至っている。
さて、このたび、同館が三人のアーティストとともに皆さまを誘うのは、川をそのはじまりとする展覧会。開館記念展にて同館は、太田の由来が「豊かな田んぼ」を意味するという一説から、土・大地へと眼差しを向け、展覧会のディレクションを行った。そして、その肥沃な太田の大地は、北には渡良瀬川、南には利根川が流れ、豊かな川のあいだで挟まれるようにして人びとの生活が営まれている。
こちらからあちらへ。あちらからこちらへ。自身の家を起点にして日々繰り返す移動のなかで、何気なく見つめている、いま・ここ。生活者であり表現者である三人の作品から、改めてわたしたちが生きているこの風土の特性に出遭う場所を作り上げ、皆さまと享受したいと思う。
ご案内の終わりに、土と川に育まれた詩人の言葉の一節を。
「村の田圃は雲が湧いた様にまんまんと水だ」 ——清水房之丞「村の七月」(『青馬』第1巻第6号より)

開催情報

ジャンル
美術館

10:00〜18:00、 月曜日休館(5月3日は祝休日のため開館し、5月6日休館)

※入館は閉館の30分前まで

料金

一般500円(400円)

※( )内は20名以上の団体及び太田市美術館・図書館カード、ふらっと両毛 東武フリーパスをお持ちの方。
※ 高校生以下および65歳以上、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳の交付者及びその付添人1人は無料。
※おおた家庭の日(第1日曜日)は中学生以下の子ども同伴の家族無料。

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