ゆかた 浴衣 YUKATA―夏を涼しむ色とデザイン―」
19/7/20(土)~19/9/8(日)
川越市立美術館
和服離れが進む現代においても、若い年齢層も含めてファンを増やしているのが夏の涼衣、ゆかた。そもそも「湯」(入浴)に用いる「帷子」(裏無しの着物)を指す「ゆかたびら」が語源の「ゆかた」は、江戸時代には入浴後のくつろぎ着として着られるようになり、やがて夏の気軽な外出着として定着した。現代では、長板中形の型染めや有松絞りなど伝統技法を生かしたものから、おはしょりなしのデザイナーものまで、ゆかたは伝統の枠を超え生活の中で進化を続けている。
本展では、江戸から昭和に至るゆかたや型紙に加えて、当時の風俗を描く浮世絵などを紹介し、素朴でありながら繊細さを兼ね備えたその魅力を、デザイン性と遊びの要素から紐解く。くつろぎの中に見出される洗練された意匠美を堪能してほしい。
前期:2019年7月20日(土)から8月12日(月・祝)
後期:2019年8月14日(水)から9月8日(日)