花緑ごのみ vol.37
19/9/18(水)
小粋なタイトルがついているが、本人曰く「独演会にして勉強会」だという。「勉強会」というのは、ネタおろしもしくはそれに近い噺を高座にかけ、自分の得意な噺、できれば将来、十八番になるように噺を磨く落語会のことを言う。
ファンにとっては、ネタおろしから聴けるということもあり、噺の洗練と落語家の精進ぶりをともに楽しめる面白さがある。
一昔まえなら、落語家はこの手の「勉強会」をかつての本牧亭のような小ぶりな場所で開いていた。イイノホールほどの、数百人も入るホールで開くのは、人気者の落語家ならではと言える。
今回、柳家花緑が取り上げるのは「佃祭」と「二番煎じ」で、どちらもネタおろしではないとのこと。酒が飲めない花緑が酒好きが登場する「二番煎じ」をどのように演じるかが興味深い。
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