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『美食探偵』“思わせぶり”中村倫也の色気がダダ漏れ 小芝風花×佐藤寛太は恋のライバルに!?

リアルサウンド

20/4/27(月) 11:25

 『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ系)第3話の事件の舞台は、向かいの激安フレンチに押されて売り上げが低迷するフレンチレストラン「メゾン・ヴェリテ」。ある日、そのレストランの客がパンを喉に詰まらせて窒息死したことから、明智(中村倫也)は事件性があるものだと勘付く。店の厨房にモナリザの絵葉書があったという話を聞き、同じものを持っていた明智はまたしてもマリア(小池栄子)が絡んだ殺人であると推理したのだ。

参考:【写真】ワイン片手に微笑む中村倫也

 店長兼シェフの伊藤(武田真治)が水を飲ませて必死に岩本を助けようとしていたという目撃証言から、一度は事件ではなく事故の可能性が裏付けられる。しかし伊藤が話す、自分の料理を否定されたら「自家製パンを口に押し込んで殺す」との発言や、13年前にパリで出会った“大切な女性”の存在から、マリアが裏にいることを明智は確信。最終的に、マジックで使われるトリックグラスを使って水を飲ませる“フリ”をした伊藤の巧妙なトリックを暴き、伊藤とマリアの思惑に迫ろうとする。

 第3話では、13年前のマリアも登場し、その頃から彼女は美食家であったことが明らかに。同時に、誰もがその絵の存在を知りながらも描かれた人物の正体が不明な“モナリザ”に強く惹かれている姿も描かれる。明智はそのマリアに事件の犯人を通して触れようとするも、やはり触れることができない。そうして時おり辛そうな横顔を見せる明智を、同じくその心の奥底には触れることができない苺(小芝風花)の視線を通して描くラストシーンも印象的だ。

 マリア←明智←苺、という届かない思いやりの連鎖。そして、明智の推理力と美しさに憧れる人がもうひとり。上司の上遠野刑事(北村有起哉)よりも明智の命令に従ってしまう明智LOVEな高橋刑事(佐藤寛太)の存在感も、苺と競うように大きくなりはじめた。ずるいのは、明智=中村倫也が発する色気がダダ漏れで、苺や高橋刑事との距離感が近く、思わせぶりな態度を取ってしまっていること。モナリザの絵葉書に気づいた高橋刑事には頬に手を当てて急接近し、苺には扱いがいつも雑だけど細かな気遣いを見せたり、抜け目のない色男
ぶりを発揮……。明智に翻弄され続ける苺と高橋刑事のライバル関係にも注目したいところだ。

 主人公の親友役を演じさせれば右に出るものがいない富田望生の「万能な親友感」も本作を楽しむひとつの魅力になっている。今回は大型バイクにライダースーツを身にまとって現れる大胆なヒーロー展開も物語のアクセントに。苺とのスピーディーでハイテンションな会話劇の相性も抜群で、明智と苺の仲を取り持つキューピッドにもなってくれそう。おまけに料理をたらふく食べる描写が痛快で、美食ドラマに最適な役どころとして大きく躍動している。 (文=原航平)

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