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記録映画『行き止まりの世界に生まれて』に町山智浩、井之脇海、空族ら賛辞

CINRA.NET

20/8/24(月) 17:00

© 2018 Minding the Gap LLC. All Rights Reserved.

ドキュメンタリー映画『行き止まりの世界に生まれて』に寄せられたイラストと著名人コメントが公開された。

『第91回アカデミー賞』長編ドキュメンタリー部門、『第71回エミー賞』ドキュメンタリー&ノンフィクション特別番組賞にノミネートされた同作の舞台は、「全米で最も惨めな町」アメリカ・イリノイ州ロックフォード。貧しく暴力的な家庭から逃れるようにスケートボードにのめり込むキアー、ザック、ビンが大人になるにつれて様々な現実に直面し、道を違えていく姿、3人の暗い過去や葛藤など、約12年間の軌跡が映し出される。英題は『MINDING THE GAP』。出演者であるビン・リューが初監督、製作、撮影、編集を務めた。公開日は9月4日。

イラストを寄せたのはマキヒロチ。コメントを寄せたのは、町山智浩、荻上チキ、江川芳文(Hombre Niño、XLARGE)、井之脇海、柴崎友香、空族、水道橋博士、ダースレイダー、佐々木俊尚、前嶋和弘(上智大学)、安田菜津紀、バラク・オバマ、バリー・ジェンキンス、ショーン・ベイカー、デブラ・グラニク。
{{ youtube url="https://www.youtube.com/watch?v=V_xbItaU3w4"}}

町山智浩のコメント

『はちどり』が女性たちの痛みを描いたように、この映画は少年たちの傷をえぐり出す。
スケボーでも逃げられないその傷に彼らがついに立ち向う時、涙があふれない人はいないだろう。

荻上チキのコメント

そこかしこにある、底の可視化―。
「潜入」でも「密着」でもない、人生で一度の、生身のドキュメンタリー。

江川芳文(Hombre Niño、XLARGE)のコメント

かつて、僕がいた場所を見ているみたいだった。
昔の自分がそこにいて、そこから今へ続いている。
何処かに逃げ出したくなるような、だけどそこへまた戻っていく。
僕の仲間のドキュメンタリーを見ているように感じた。

井之脇海のコメント

「自分らしく生きたい」ともがけばもがくほど、理不尽な社会の闇に引きずりこまれてしまう。その重く苦しい闇の中で必死に生きる三人の姿は、不器用ながらどこまでも真っすぐで、応援せずにはいられない。優しさと希望に満ちた映画。

柴崎友香のコメント

なんの準備も支えもなく、先が見えない一度きりの人生を進んでいかなければいけない少年たちの、孤独と不安、焦燥や苛立ちが胸に迫る。
カメラ越しに見つめること、話すことが、彼ら自身を助けてくれることを願わずにはいられない。

空族のコメント

本作を観ると、私たちがアメリカに抱くイメージはハリウッド映画によって捏造されているのだとよくわかる。12年間スケーター仲間を撮り続け辿り着いた現実は家族の喪失とDVの蔓延する見捨てられたアメリカだった。スケーターたちよ!どこまでも路上を滑り新しい部族を創り続けてくれ!ゴッドスピードユー!

水道橋博士のコメント

アメリカの最も困窮したラストベルトで生きる3人の若者の困難、あらゆる社会問題を内包しながら肉体に刻むように記録した驚異のパーソナル・ドキュメンタリー。
スケボーに宿る走馬灯のような疾走感に救いや神聖を感じた。まぎれもなく大傑作!

ダースレイダーのコメント

彼らにとってスケボーは、社会と自分の間にある溝や世代間のギャップを超えていく、かけがえないもの。
空を飛んでいるようなスケートシーンの疾走感、爽快感、そしてひたすら前に進んでいく彼らの姿に希望を感じ、胸が熱くなる!

佐々木俊尚のコメント

転落と成長、虐待と希望、暴力と友情…。
人生って惨めで稚拙で愚かだけど、だからこそ抱きしめたい。
あらゆる「いまこの瞬間」が詰まってるような素晴らしい作品。

前嶋和弘(上智大学)のコメント

若者たちが真っすぐに生きようとすればするほど、この街の行き場のない閉塞感は、足につけられた見えない鎖そのものになる。
友人たちの苦悩を追った小さな世界の話にとどまらず、ラストベルトの若者に共通する非常に公的な想いを共有している物語だ。
彼らが次のアメリカ大統領の大きな鍵を握っている。これからの政治を占う映画だ。

安田菜津紀のコメント

映し出されているのは、切なくて淡い日常。けれどもその奥に、社会の歪が凝縮されている。連鎖する貧困、暴力、人種差別、その渦の中で生き抜く彼らの軌跡が、胸に迫る。

バラク・オバマのコメント

感動的で、示唆に富む。ただただ惚れ込んだ。

バリー・ジェンキンスのコメント

果てしなく夢中になった。この映画の心はとてつもなく大きい。

ショーン・ベイカーのコメント

最高だった。思いもよらない展開に、胸が張り裂けそうになった。

デブラ・グラニクのコメント

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