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佐藤大樹&佐藤寛太の 映画の処方箋、お出しします!

『COLD WAR あの歌、2つの心』

月2回連載

第21回

19/7/13(土)

『COLD WAR あの歌、2つの心』
(C)OPUS FILM Sp. z o.o. /Apocalypso Pictures Cold War Limited /MK Productions /ARTE France Cinema /The British Film Institute /Channel Four Televison Corporation /Canal+ Poland / EC1 Lodz /Mazowiecki Instytut Kultury /Instytucja Filmowa Silesia Film /Kino Swiat /Wojewodzki Dom Kultury w Rzeszowie

今回ふたりが語るのは、すでに公開されているポーランド、イギリス、フランスの合作映画『COLD WAR あの歌、2つの心』。2019年アカデミー賞では監督賞、撮影賞、外国語映画賞にノミネートされ、カンヌ映画祭では見事に監督賞を受賞するなど、世界的に高い評価を受けている作品です。寛太さんの見事なプレゼンに、大樹さんも興味津々のようす……!

寛太 観終わったときにすぐ思ったのが、この映画っていったい何年かけて撮ったんだろう!?ってことだったんです。それぐらい主演女優の人の顔とか体の雰囲気が年代によって変わってるんですよね。

大樹 ってことは、何年にも渡る話なの?

寛太 15年くらいの物語が描かれてます。ヒロインのズーラはフランス人女優のレア・セドゥに似た雰囲気の少女として出てくるんですけど、最後はちょっとムチムチした色っぽい感じになっていて。もしもそんなに長い時間をかけずに撮影にしたとしたらホントにすごいな、ってかなりびっくりしました。

大樹 メイクが変わっただけじゃないんだ。

寛太 そうなんです。若いのに色気があって、白黒映画なのに出てきた瞬間に、あ、この子が絶対に主役だなってすぐ分かるくらいのオーラがありました。

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