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V6 三宅健、市川海老蔵にシンパシー抱いていた? 六本木歌舞伎第3弾『羅生門』出演に寄せて

リアルサウンド

18/10/10(水) 7:00

 昨年に続き『V6の愛なんだ2018』(TBS系)が大いに盛り上がり、10月7日より「Super Powers」がアニメ『ワンピース』(フジテレビ系)の主題歌として放送されるなど、世代を超えて愛され続けるアイドルグループV6。なかでも“奇跡の◯歳”を更新し続ける三宅健は、この秋もさらなる活躍の幅を広げている。

(関連:滝沢秀明、なぜV6 三宅健にオファー? 『滝沢歌舞伎』のサプライズ“人事”で心機一転となるか

 10月3日より、主演舞台『二十日鼠と人間』が東京グローブ座にて開幕。レギュラーラジオ『三宅健のラヂオ』(bayfm)の10月2日放送回では「いやー、この舞台。結構ハードです。連日の稽古でおじさんはくたびれてます」と弱音をこぼしながらも、開幕レポートを見るとその進化を楽しんでいる様子。口達者な役柄のため、まくしたてるようなセリフが多く、初共演となる章平とは人生で初めての自主練習をしたのだと語られた。(参照:V6三宅健「感情を引っ掻き回されている」『二十日鼠と人間』開幕レポート/エンタステージ)

 そして先日、2019年2月よりスタートする六本木歌舞伎第3弾で、市川海老蔵と共演することも発表された。三池崇史が演出を手がけ、演目は芥川龍之介の名作『羅生門』だ。『三宅健のラヂオ』10月9日放送回では、「まさかまさかの夢物語なんじゃないかというね、感じなんですけども」と、三宅本人も驚きの展開だったと話す。

 「まさかの海老蔵さんと、ご一緒させていただくことになるとは。もう、ドドドドド、ド緊張って感じなんですけども」と続ける三宅。何事にも動じない印象を持つ三宅にしては珍しく、緊張している様子が伺える。その理由として「勝手にですよ、海老蔵さんがどう思ってらっしゃるかわからないですけど、シンパシーを抱いちゃってて。とにかく海老蔵さんのドキュメンタリーはことあるごとに観てるっていう」と、かねてから気になる存在だったことが明かされた。

 三宅にとって本格歌舞伎には初挑戦となるが、滝沢秀明が主演・演出を務める『滝沢歌舞伎』には3年連続で出演してきている。ジャニーズの伝統が詰まったショーではあるものの、“歌舞伎”と名のつく舞台の経験は、六本木歌舞伎でも必ずや活きてくることだろう。滝沢の引退&プロデューサーへの転身が発表された今、滝沢からの異例のオファーで始まったふたりの共演が、ジャニーズ全開のKEN☆Tackeyという新たなアイドルユニットを生み、さらには本格歌舞伎への足がかりとなったと考えると、感慨深いものがある。三宅の可能性を見抜いた滝沢のプロデューサー資質に感心するが、その期待に応えていく三宅のバイタリティの豊かさにも改めてあっぱれだ。

 どんな展開でも、期待以上の結果を残してきた三宅。「まだ、どんなものになるのか全く分かりませんが、この未知数が楽しくもあり、恐ろしくもありますけどね」と笑うが、『羅生門』といえば、若い下人と老婆の掛け合いがメインの物語だ。いずれにしても、三宅のこれまでの印象とは大きく変わる役柄に違いない。三宅からどのように人間のエゴが引きずり出されるのか、楽しみでもあり、怖くもある。

 「(市川海老蔵と)年齢もね、2つしか変わらないというのもビックリ」という三宅の言葉は、聞いているこちらのセリフだが、歌舞伎界のスター市川海老蔵と、永遠のアイドル三宅健。それぞれの経験を持ち寄るからには、革新が起きる舞台になることだろう。(文=佐藤結衣)

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