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清原果耶、森七菜、細田佳央太ら相次ぐ大役抜擢! 作品の変化が生んだ、現役高校生俳優の躍進

リアルサウンド

19/8/2(金) 10:10

 十代から二十代前半にかけての若手俳優がしのぎを削る昨今では、その登竜門となる作品も少女漫画原作の青春恋愛映画から、定番中の定番でもある学園ドラマへと変化することで、1作品の中でより多くの若手俳優にフォーカスが当てられる下地が作られつつある。

参考:各作品場面写真はこちらから

 もっとも、そうした学園ドラマでも高校生役を演じる俳優の多くがすでに高校生を終えた俳優たちというケースが珍しくない。そうした中だからこそ、早い段階から大役を任されてきた俳優は、作品に恵まれる運と抜擢されるだけの実力を兼ね備えており、その後大成する可能性は極めて高いといえよう。

 現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』でヒロインを務める広瀬すずも、16歳の時に出演した『海街diary』で脚光を浴びたり、同作に出演している染谷将太や中川大志も子役時代から着実にキャリアを積み、高校生の頃に大きな飛躍を遂げている。とりわけ今年は現役高校生の世代、つまり2001年4月生まれから2004年3月生まれの世代が大役に抜擢される例が目立っているだけに、本稿ではその世代をリードする俳優たちをピックアップしてみたい。

 まず現時点でこの世代をリードしているのは、前述の『なつぞら』でヒロイン・なつの妹で奥原千遥役を演じている清原果耶であろう。今年初頭から『愛唄 ー約束のナクヒトー』と『デイアンドナイト』で立て続けに映画ヒロインを務めた彼女。女優デビュー作から朝ドラ『あさが来た』で一人二役を演じる大物ぶりを見せつけたと思えば、“ニコモ”からSeventeenの専属モデルという経歴に「全国高校サッカー選手権大会」の応援マネージャーと、王道をひた走る。

 さらに先日公開された『いちごの唄』でヒロインの中学生時代を演じたのを皮切りに、WOWOWの連続ドラマW『湊かなえ ポイズンドーター・ホーリーマザー』の第3話、NHK BSプレミアムのドラマ『螢草 菜々の剣』、そして8月8日に放送されるNHKドラマ『マンゴーの樹の下で~ルソン島、戦火の約束~』と主演ドラマが連続して放送。『なつぞら』で得た注目を存分に活かして、この夏で一気に上りつめようとしているのだ。

 清原がテレビドラマを中心に飛躍を遂げている中、映画のフィールドでその脅威的な存在感を見せつけているのが、同じ17歳の森七菜だ。現在大ヒットを記録している新海誠監督の最新作『天気の子』でヒロインの陽菜役を演じ、同作とタイアップしている様々な企業のCMで毎日のようにその声を耳にする。しかも、同日に公開された『東京喰種 トーキョーグール【S】』をはじめ、秋には日本映画界屈指の実力派俳優たちが集結した『最初の晩餐』で戸田恵梨香の少女時代を演じるなど、まだまだ伸びる予感が漂う。しかも、今年序盤に放送されたドラマ『3年A組ー今から皆さんは、人質ですー』(日本テレビ系)の好演もまだ記憶に新しいだけに、テレビドラマのフィールドでも躍進が期待できる。

 また先月『なつぞら』に登場し注目を集めた池間夏海も昨年暮れの『ニセコイ』で“第二のヒロイン”と称される小野寺小咲役を演じ、9月6日に公開される『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』で柏木渚役に抜擢されるなど、注目の逸材のひとり。他にも、清原と同じSeventeenの専属モデルで子役時代から活躍してきた桜田ひよりは山戸結希監督の『ホットギミック ガールミーツボーイ』で主人公の妹役を鮮烈に演じ抜き、またアニメ映画『薄暮』で主役を務めるなど新境地を開拓。さらに日向坂46のセンターに立つ小坂菜緒も映像演技初挑戦でいきなりホラー映画『恐怖人形』の主役に抜擢されるなど、いずれも目が離せない。

 もちろん男性陣も粒ぞろいだ。伸びしろの大きさで言えば、今年6月に公開された石井裕也監督の『町田くんの世界』で主人公“町田くん”役に大抜擢された新星・細田佳央太をおいて他にはいない。ほとんどの共演者が年上の中で、初々しさと時折のぞかせる“町田くん”らしい落ち着きが実に忘れがたく、これからどんな俳優に育っていくのか楽しみでならない。また子役時代から活躍し、今年3月に公開された『まく子』で主人公を演じた山崎光も2003年生まれの現役高校生。前述の『いちごの唄』にも出演していたが、子役出身俳優のあらゆるジンクスを打ち砕くだけの大物感がすでににじみ出ており、今後出演作が増えるにつれてさらに磨きがかかっていくはずだ。

 彼ら“現役高校生”の俳優たちが一気に今年大役を射止めたというある種の現象に、確たる理由というものはもちろん見当たらない。しかし、興味深いことに来年の春には数年前の子役ブームの中心にいた鈴木福や芦田愛菜、本田望結、鈴木梨央、小林星蘭らがこぞってその仲間入りを果たす。彼ら“新星”と呼ぶにふさわしい面々が同世代の“ベテラン俳優”たちを迎え撃つことで、さらに若手俳優界は群雄割拠となることは間違いないだろう。 (文=久保田和馬)

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