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OWV、YouTube動画から感じるバラエティスキルの高さ 3つのポイントから考察

リアルサウンド

21/3/25(木) 6:00

 OWVの3rdシングル『Roar』のリリース日まで、1週間を切った。作品を追うごとに彼らのダンススキルと歌唱力は成長の一途をたどっている。「Roar」に関してもすでに公式YouTubeチャンネルにMVやDance Performance Videoなどが公開されており、その完成度に期待が高まる。だが、OWVの魅力はパフォーマンス力だけではない。トーク力、とりわけバラエティスキルが非常に高い。YouTube上にも多くのバラエティ動画がアップされており、いずれも声を出して笑ってしまうほど。息の合ったやりとりも見られ、動画として完成度が高いことがわかる。この高いバラエティスキルに繋がっているのは、OWVのどんな部分なのだろうか。

 まず挙げられるのは、役割分担がしっかりしているところだ。メンバーのキャラクターが綺麗に分かれており、自ずと役割分担ができている。リーダーの本田康祐は、基本的に進行役を担っており、料理企画などではリーダーらしくタッグを組んだメンバーを引っ張っている場面が見られる。だが、漢字の読み間違いなど、時折抜けているところを出すのが愛らしい。中川勝就は柔和な関西弁でメンバーのボケにツッコむことが多く、いつも笑顔を絶やさずに見ている人に癒やしを与えてくれている。一方で、天然っぷりも度々発揮。狙った笑いでないからこそ、天然を指摘された後のリアクションまでも面白い。浦野秀太は、とにかく明るいムードメーカー。積極的にボケに徹してメンバーにツッコまれて笑いを生み出しているが、そのボケも的確かつ秀逸。つい「計算されているのでは……?」と思ってしまうほど、知性を感じる。佐野文哉は、冷静沈着にグループを俯瞰して見る役割。だからこそ発せられる言葉がウィットに富んでおり、パッと放つひと言が面白い。こうしてそれぞれキャラと役割分担を持っているからこそテンポが良く、リズムある展開につながっていると言えよう。さらに、4人という人数もちょうどいい。

 次に挙げたい要素は、本気度だ。彼らはどんなことにも常に全力。例えば、芸人のニューヨークとコラボした「【初漫才】本田&中川がニューヨークの『ダブルデート』に挑戦!」、「【初コント】佐野&浦野がニューヨークのコント『ヤクザ』に挑戦!!」。この動画の完成度を見ると、彼らがどれだけ本気で取り組んできたのかが伝わってくる。確認だが、彼らはアーティストであり、芸人ではない。動画内でもニューヨーク・屋敷裕政が「これ何の意味があんの!?」と度々言っていたが、まさにそれに尽きる。それでもOWVは全力で練習し、見事な完成度に達した。ハラハラ感がなく楽しめるのは、どんなことにも本気で取り組む姿勢があるからこそだ。

【初漫才】本田&中川がニューヨークの「ダブルデート」に挑戦!|OWV
【初コント】佐野&浦野がニューヨークのコント「ヤクザ」に挑戦!!|OWV

 そして3つ目は、チームワーク。OWVのトークを見ていると、掛け合いが多いことに気が付く。誰かが発言すると他の3人が一斉に乗っかったり、ツッコんだりしている。だが、雑多に発言が被ることがないのもすごい。最新の「『OWV×The Neworder Table 渋谷』コラボカフェでコラボメニュー試食会!」でもそうだ。どこを切り取ってもわかるのだが、例えばメンバーそれぞれが考案したメニューの試食のシーン。佐野がピザを頬張っただけで「うまそうに食べんな」、「どうですか」と、間を埋めるように周りが話したり、中川がカツサンドを試食しようとしていると、浦野がひと足早くポテトをつまみ食いするボケをかぶせ、佐野が解説するという盛り上がりどころを作ったり。視聴者を退屈させない工夫と、彼らの息の合った流暢なトーク力が味わえる。このチームワークがあるからこそパフォーマンス力も高く、パフォーマンス力が高いからこそ息の合ったトークを発揮しているのだろう。

『OWV×The Neworder Table 渋谷』コラボカフェでコラボメニュー試食会!

 3月4日には本田が『千鳥のクセがスゴいネタGP』、3月20日には本田と浦野が『限界調査!秘境メシ #超超ベスト7』(いずれもフジテレビ系)に出演し、3月29日には佐野が『超速しっぽとりゲーム!モノノケハント』(フジテレビ系)に出演予定だ。徐々に地上波テレビ番組への出演が増えてきた今、早くOWVのバラエティ力が世間に知れ渡ってほしい気持ちが否めない。その日が来るまで、まずはYouTube動画で楽しむこととしよう。

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