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衝撃の改名発表の裏側も! 欅坂46が語る、激動の5年間と再始動への思い

ぴあ

20/9/2(水) 12:00

上段左から小池美波、守屋茜、原田葵、下段左から菅井友香、渡邉理佐、小林由依 撮影:稲澤朝博

欅坂46初のドキュメンタリー映画『僕たちの嘘と真実 DOCUMENTARY of 欅坂46』がついに9月4日から劇場公開される。本作は2015年8月の結成から、翌2016年4月の『サイレントマジョリティー』での鮮烈なデビュー、今年1月に発表され多方面に衝撃を与えた絶対的センター・平手友梨奈らの脱退・卒業までを追った作品として、当初は今年4月に公開される予定だった。しかしご存知のとおり、昨今の情勢を鑑みて公開延期となってしまう。

新たな公開日が決定するまでの間も、グループ活動の追加撮影は続行され、新たな編集が施されていく。そんな中、7月16日に開催された配信ライブ『KEYAKIZAKA 46 Live Online, but with YOU!』にてキャプテン・菅井友香の口から「欅坂46は5年間の歴史に幕を閉じます」と発表。このライブの模様とメンバーの最新インタビューまでを含むこの作品は、結果として5年間におよぶ欅坂46が生きた証を映像に凝縮した、最初で最後のドキュメンタリー映画となった。

初めてのドキュメンタリー映画。“裏側”を見せることへの不安。

これまでグループの裏側を見せてこなかった欅坂46の、真の姿が生々しく収められた『僕たちの嘘と真実 DOCUMENTARY of 欅坂46』。メンバーの小池美波、小林由依、菅井友香、原田葵、守屋茜、渡邉理佐はこの映画の制作を告げられた際、どう思ったのだろう。

「今まで裏側をお見せすることがなかったので、それを本当に見られてしまうことに対して、最初は怖さが大きくて。どういう映画になるのかなとずっと不安でした」(守屋)

「裏側を知ることで、ステージ上の私たちとのギャップにどう思われるのか、ファンの方がそれを観て前向きに捉えてくれるか、ちょっと驚いちゃったりするのか、その反応がすごく気になるんです」(小林)

「でも、この映画を通じていろんな誤解も解くことができるのかなとも思ったので、そういう意味では(映画制作は)すごくうれしかったです」(小池)

「“本当にいいものを作りたい”というスタッフさんの思いが強く伝わったことで、制作が進むにつれて安心感が増していきました」(守屋)

左から小池美波、菅井友香、守屋茜

本作の監督はAKB48やTHE YELLOW MONKEYのドキュメンタリー映画や、さまざまなアーティストの映像作品を手がけてきた高橋栄樹。監督の印象を尋ねてみると、全員から「優しい方」という答えが返ってきた。

「すごく優しくて、柔らかい雰囲気を持った素敵な方だったので、変にあらたまらずインタビューもしていただけて、すごくお話しやすかったです」(渡邉)

「こちらが緊張しているときは場の空気を温めてくださって、気づいたら“あれ、喋りすぎたかな?”って心の内を話してしまうぐらいの楽な雰囲気づくりをしてくださったので、すごくありがたかったです」(菅井)

「“言いたくないことがあったら言わなくていいし、思ったことがあったらそのまま言ってくれていいよ”と最初に言ってくれて。すごく話しやすいうえに、いろんなことを聞いてくれて、すごく優しい方だなと思いました」(原田)

左から小林由依、渡邉理佐、原田葵

デビューした頃と今の自分。変わった部分、変わらない部分とは?

結成からの約5年間を全速力で走り続けた欅坂46にとって、この映画は過去をじっくり振り返る絶好の機会にもなった。そんな彼女たちに“デビューした頃と今の自分とを比べて変わった部分と変わらない部分”を質問してみた。

「私は初期の頃、メンバーのことをライバルで敵だと思ってしまっていたので、悩みを人に話すのが怖くてひとりで抱え込んでいたんですけど、今はみんなに話すことやみんなから意見を聞くことで学び、成長できると考えが変わりました。逆に、初期から変わってないというかどんどんひどくなっているのが、すごく緊張しちゃうこと。ライブや番組出演の前も緊張しすぎて、マイクが手汗で滑っちゃうぐらいなんです(笑)」(小池)

「私は欅坂46に入ったのが中学生のときだったので、そういった意味でいろいろ考え方が変わったなと思います。活動に対しても最初の頃はなにをするにしても、ただ与えられたことをやらなきゃと覚えてやっていたところから、今は自分がなにをしなくちゃいけないのかを考えつつ、自分から動けるようになったところは、大きく変わった部分かもしれません。変わらない部分は……あ、身長が変わらないことだけは不満です(笑)」(原田)

「以前は自分の意見とかを言わずに生きてきたんですけど、欅坂46に入ってから自分の思ったことは言わないと伝わらないと気づいて。ちゃんと言えるようになったのも最近のことなんですけど、思ったことは相手に伝えることも大切なんだなと知りました。あと、人のためになにかをしてあげたり人の役に立ちたいという思いはずっと前から変わらないところかなと思います」(渡邉)

「昔の私はなにかするにも自分ひとりで決めることがあまり得意じゃなかったんですけど、今は責任感が強まったことで、もっと任せてほしい、頼ってほしいという自信も増して、新しいことにチャレンジするのが楽しいと思えるようになりました。変わらない部分は……周りに言われたら“そうかな?”って感じで、自分では分からないかもしれません(笑)」(小林)

「デビュー当初はなにもかもが初めてのことばかりで、それがすごく楽しくて、なにをやっても希望に満ち溢れていたと思います。でも、今はそのときよりは覚悟や責任を持って物事を考えられるようになったところは、変わった部分かな。一方で、加入したときからずっと欅坂46が大好きだし、“欅坂46で良かった”って思いは今も変わらないことだと思います」(守屋)

「最初は自分のことや目の前のことで精一杯だったんですけど、グループのキャプテンという担うものができて、“それだけじゃいけない”と気づいて。特に活動をしていると、やらないという選択肢がないので、それでひとつひとつ乗り越えていくうちに心身ともに鍛えられたなと思います。あと、なぜか涙もろくはなってしまって。欅坂46に入るまでは泣くことってあまりなかったんですけど、いろんな感情と出会って刺激されて、感性が良い意味で豊かになったのかなと思います。変わらない部分は、やっぱり不器用な人はなにをしても不器用なんだなと(笑)」(菅井)

左から小池美波、菅井友香、守屋茜

5年間を振り返って。グループとして変わったもの、変わらないもの。

この活動だからこそ経験できた貴重な機会や、大きな気づきもあったのではないだろうか。

「この活動のすべてが、これまでの人生だったら絶対に経験できないものばかりで、自分と同年代の子よりも早く外の世界に出たことで学べたことも多いので、本当に人生の財産になるものを得られたなと思います」(守屋)

「家族や友人の大切さに改めて気づきました。欅坂46に入ってなかったら、たぶん地元からも出ていないだろうし、ずっと家族と一緒に暮らしていたと思うので、欅坂46になっていろんな経験をする中で、当たり前が当たり前じゃないんだということに気づけたんです」(小林)

左から小林由依、渡邉理佐、原田葵

では、結成から5年を経て“グループとして変わった部分、変わらない部分”は?

「映画でも描かれていますが、2017年夏に平手から“(ライブが)できない”と言われて代理センターを立てるか立てないかっていうときも、当時は圧倒的に“平手を含めた全員でやりたい”という声が多くて。それ以外の方法でファンの皆さんに観てもらう自信がなかったんですが、月日を経て、その後(2018年4月)のアニバーサリーライブではそれぞれ役割を持ってやれるようになって、どんなことにも対応する力はついたと思います」(守屋)

「そこに2期生や新2期生が加わったこともさらに大きな変化だったなと思うし、今はすごくいい方向に向かっているんじゃないかな。一方で変わらないのは、みんなずっと変わらずグループを好きでいてくれることと、常に作品を良くしたいという思いです」(菅井)

上段左から小池美波、守屋茜、原田葵、下段左から菅井友香、渡邉理佐、小林由依

追加撮影を経て完成した映画。3人が思う見どころとは?

ここまでは、今年3月初頭に行ったインタビューを基に構成したものだが、4月以降の追加撮影分を含む再編集を受けて、新たに小林、菅井、渡邉に追加取材も行った。

再編集された映画を観て、3人はどのような感想を持ったのだろう。それぞれ見どころや注目すべきポイントを語ってもらった。

「ボリューム感や重厚感がすごくあって、本当にこの期間を映像に収めていただけてありがたいなと率直に感じました。それに、ドキュメンタリー作品ですがライブシーンがたくさん含まれているので、大きなスクリーンで映像と音楽を全身で浴びてほしいなと思いました」(菅井)

「ライブは本当に一瞬の出来事で、そのときにしか出せないものだと思うので、その瞬間を映像に収めていただいて、それを大きなスクリーンで皆さんに観ていただけるということはすごくうれしいですし、それを観て改めて“やっぱり欅坂46が大好きだな”と思ってもらえるような映画になっていたらいいなと思います」(小林)

「まだ幼かった私たちがいろんな過程を経て大人に成長していく様を、ライブ映像や当時を振り返るインタビューを観ながら楽しんでいただけたらなと思います」(渡邉)

(C)2020「僕たちの嘘と真実 DOCUMENTARY of 欅坂46」製作委員会

欅坂46からの“改名”。3人はそれをどう受け止めたのか?

ここからは7月の配信ライブの話題を中心に話を進めていく。まずは改名が決まったとき、3人はどう受け止めたのかを聞いてみた。

「改名せずに欅坂46として続けていく方法を考えたりもしたんですけど、改名をすることによって良いこともたくさんあるという面も理解していました。私は改名することは悪いことではないと思っていますし、応援してくださる方にも“欅坂46を捨てるわけではない”と誤解してほしくない気持ちもあったので、このメンバーとだったら名前が変わったとしてもさらに上に行けるという前向きさを感じてほしいと思っていました」(渡邉)

「最初はそれが良いことなのかも自分では分からなかったし、これからどうなっていくのかっていうビジョンがまったく浮かんでこなくて。不安もすごくあったんですけど、このメンバーと一緒にこれからも続けていきたいという思いが強かったので、違う場所でまた1から作り上げることで皆さんに興味を持ってもらえるようなグループになっていけたらいいなという思いに変わっていきました。でも、配信ライブのリハーサルをしているときにふと“やっぱりさみしいな”と思ったりはしました」(小林)

「最初は“そんなことってあるんだ”って衝撃を受けたんですけど、メンバーやスタッフさんと話し合っていくうちに、その選択というのもグループの未来のためには良いものなんじゃないかとだんだんと思えてきました。なにより、応援してくださった皆さんと一緒に楽しい未来を作っていきたいと思いましたし、一時の感情だけで選択肢を狭めてしまうのもまた違うのかなとも考えて、悩ましい連鎖を断ち切るためにも良い選択なんじゃないかというのが大きかった気がします」(菅井)

菅井友香

劇中、菅井はインタビューで「特にこの2年は出口の見えないトンネルをさまよっている状態だった」「グループの名前がひとり歩きして、聞きたくない言葉にも悩まされてしまった」と本音を吐露していたが、新たな決断を下した今は出口や光は見えたのだろうか。

「換気できてない部屋の中で空気がこもって、その中でずっと活動していたような感覚があったんですけど、配信ライブを通して空気が入れ替わったような感覚がありました」(渡邉)

「あのライブで本当に一歩進めたなと思っていて。今までは繊細なメンバーがいろんな言葉を受け止め過ぎてしまい、物事を複雑に捉えたりと影響されてしまうことも多かったのかなと思うんですが、今は未来に対する楽しみの方が大きいですね。だから、以前よりも出口は見えていると感じています」(菅井)

「逆に私たちが光を探すというより、私たちがその道を作って、ファンの方と一緒に歩んでいけるように考えながら活動していきたいなと考えています」(小林)

小林由依

配信ライブでの改名発表は「ポジティブに伝えたかった」

配信ライブでは最後の1曲『誰がその鐘を鳴らすのか?』を披露する前に、菅井の口から直接改名が告げられた。彼女は自身が発する言葉を、できるだけネガティブに受け取ってほしくないと考えていた。

「グループの大きな決断でもあるので、伝え方という面では責任も感じていたんですけど、あくまでもこの決断はグループが前に進むためであって、決して悲観的なものではないんだということがどうしたらちゃんと伝わるかはすごく考えました。配信なのでリアクションが見えず一方的にはなってしまったんですけど、やっぱりショックを受けてほしくなくて。そこはあくまでポジティブに伝えるということは意識しました。なので、その後の『誰がその鐘を鳴らすのか?』は今の私たちの力を見てほしいなという思いも強くて。全員の可能性を見てほしいという思いで踊っていました」(菅井)

「あのときは、いい意味で無だったというか。菅井の話を聞いて今までの活動を振り返るでもなく、次の曲がもっと、ずっと響いてほしいなという思いで、ただただ前を見ていました」(小林)

「私も悲しいとかさみしいという感情より、前向きな気持ちの方が大きかったですね。『誰がその鐘を鳴らすのか?』も初めて披露させていただいたので、緊張もありましたけど、まずは全うするために全力を尽くしていたという感じです」(渡邉)

渡邉理佐

10月までのラストラン、そして再始動。未来に向けて思うこと。

この映画を区切りに、欅坂46は10月12、13日に控えたラストライブで5年間の活動に終止符を打ち、新たなグループ名で再始動する。彼女たちは明るい未来を前に、今なにを思うのだろう。

「本当にいろいろなことがありましたけど、ここにいなかったら経験できなかったこともたくさんあるので、それを経験できたことに感謝しています。これから新しくなっていくうえで、個人個人がもっと強くなっていけたらいいなと思いますし、自らなにかを掴みにいけるように活動できたらいいなと思います」(渡邉)

「欅坂46というグループは自分自身を作るうえで本当に大切な体の一部というか、自分を育ててくれた場所でした。そこで育った自分というのはこれからも変わらないので、新しい道でもちゃんとその経験を生かして頑張っていきたいなと思いますし。ひとりひとり全員がすごく大切なメンバーなので、新しいグループはそれぞれが持っている力をちゃんと発揮できるような場所になったらいいなと思うし、メンバーが集まったときの一体感を常に出せるような存在にしたいです」(小林)

「欅坂46での時間はすべて大切な出来事。今回の改名にあたって“うれしいことも苦しいこともいつか終わりが来る”というのはこういうことなんだなと実感しました。どういう状況であれ、今この一瞬を大切にしようと思えるきっかけにもなったので、10月までにもっとたくさんの方に曲を届けたいですし、欅坂46という存在を知ってもらいたいという気持ちを大切に過ごせたらいいなと思っています。そして、新しいグループでもひとりひとりが夢を持てる場所にしたいですし、私たちに関わってくださる皆さんが1秒でも多く笑って過ごせるように、信じた道を全力で、でも丁寧に歩んでいけたらいいなと思っています」(菅井)

取材・文:西廣智一 撮影:稲澤朝博

『僕たちの嘘と真実 DOCUMENTARY of 欅坂46』
9月4日(金)より全国公開

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