Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

BTS JIMIN×RM、大人と子どもを行き来できるグループ1の身長差コンビ バランスの良い親子のような“ミニモニ”

リアルサウンド

20/12/27(日) 10:00

 BTSのJIMINが、ホリデーシーズンにぴったりな新曲「Christmas Love」を、公式SoundCloudを通じて無料公開した。

 「クリスマスプレゼントはちゃんと届きましたか?」JIMINは、公式ブログにこの曲に込められた想いを綴る。幼いころに、雪がこんこんと降る光景を初めてみて心躍ったというJIMIN。誰もが無垢で純粋な自分を持っている。しかし一方で、成長するにつれて責任感が生まれ、徐々に素直な感情を出しにくくなってくるということも。

 だが、そのありのままの自分こそが唯一の存在であり「みなさんはいつも愛されて当然の人々です」とJIMINは語りかける。「幼稚だとしても、そんな感情を表現してみてはどうでしょうか? 僕はその1日が今日になったらいいなと思いました」と、毎日は難しいかもしれないけれど、街がきらめくクリスマスくらいそんな気分になってもいいのではないか、と。

 子どものころの自分に戻る、それは愛情に包まれる安心感があってこそ成り立つこと。そうした空気をお互いに作り出すことができたら……。全員が戸惑い、慣れない状況へのストレスに傷ついた2020年の暮れこそ、そしてこの状況を打開した先にも、世界中がそんな愛と安心感にあふれる空気で包まれてほしい、というJIMINの祈りが込められた曲だ。

「みなさんが幸せであってほしいという願いを込めて一生懸命に作りました。曲を聴いて、少しでもみなさんが思い出す過去に戻ってほしいです」

 こんな優しい楽曲を紡ぎ出すことができるのはJIMIN自身が、日ごろから素直な感情を表現できる空気の大切さを感じているからではないだろうか。そして、それはこの楽曲を共にプロデュースしたRMとの関係性に通じているのではないかと思えてくる。

 JIMINとRMは、グループ1の身長差コンビで、JIMINがRMの肩にもたれかかったり、スピーチの準備をしているRMの背後から手元を覗き込んだり……その姿に「親子のようだ」と感じるARMY(ファン)も多い。

 かつて、RMがライブ配信中にガラス張りのドアに張り付くJIMINを見て「JIMINには多くの関心と愛情が必要」と微笑む一幕もあった。BTSメンバーといるときはいつも感受性豊かなJIMINだが、RMを前にしたときにはより一層無邪気でピュアな素振りを見せているように思う。そしてRMもそんなJIMINを可愛がる。

 また、時にはその立場が逆転することもある。いつもグループをリードする頼もしい存在のRMも、飾らないJIMINの前でははしゃいで見せることも。以前、公式Twitterで2ショット写真を載せた際には「미니모니(ミニモニ)」とのコメントが添えられていた。

 これは2人の名前を組み合わせて作ったもの。韓国では名前に「이(イ)」をつけて、「〜ちゃん」や「〜くん」というニュアンスの親しい間柄ならではの呼び方をする。RMはラップモンスターを略してイをつけ「レンモニ」、JIMINは「ジミニ」。つまり「レンモニ」+「ジミニ」で「ミニモニ」というわけだ。

 安心して童心に帰れる間柄というのは、柔軟で自由なクリエイティブな心を解放させる場所にもなる。以前2人でV LIVEをした際には、本当はそれぞれで配信をしようと思っていたところを、「じゃ、一緒にやろうか」という話になったと語っていた。「こういうことをやろうと思っている」「じゃあ、やろう」そんなやりとりがすぐに成り立つミニモニだからこそ、今回の「Christmas Love」も生まれたのではないかと想像してしまう。

 V LIVE中、特に印象深かったのは、JIMINが「街をゆっくり歩くのが好き」という話をしたときのこと。RMも「音楽を聴きながら歩いているとき、イヤホンを外して外界の音が入ってくる瞬間が好き」だと言葉を加えていた。何気ない気づきを語り、それを流してしまうことなく深いところにきらめくものを、一緒にすくって眺めるような会話が、JIMINにとっては素直な感情を表現できるかけがえのない時間であり、RMにとっても肩の荷を下ろしてまっすぐな目で世界を見つめる瞬間になっているように見える。

 優しい想像力と妥協なき創造力。BTSの作品には、いつも誰もが失いたくないピュアな気持ちが、そしてプロとして発信していく責任感が両立している。その中心にいるのが、JIMINとRMの大人と子どもを行き来できる、バランスの良いコンビなのかもしれない。

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む