IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。
19/11/6(水)
『 IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』 (C)2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
逃げても逃げても“それ”は追ってくる。立ち向かわない限りはずっと。
本作はスティーヴン・キングの同名ホラー小説を1990年にテレビ映画化した『IT / イット』のリブート作品。27年周期で現れる“それ”と6人の少年少女の戦いが描かれる。1980年代を舞台とした主人公たちの少年期を描いた前作は大ヒットを記録したが、完結編となる本作はそれから27年後の2016年が舞台だ。
今回はテレビ映画だった故の1990年版が成せなかったホラー色が更に色濃く、禍々しい“各々の恐怖”が不気味なクラウン“ペニーワイズ”によって具現化される。この“恐怖”の映像化がとても独創的で良い。冒険ファンタジーの様相も呈し、大人の冒険心もくすぐる。
大人で遭ったらなんてことのない出来事も子供にとっては大きなトラウマとなり、向き合わないまま内に秘めたそのトラウマは、その子自身と成長を共にすることになる。
強大化した恐怖は、果たして本当に人を殺すだけの力を持っているだろうか。目を凝らせば、正体はただの微塵かも知れないのに。
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