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乃木坂46がラジオと築いた蜜月の関係性 清宮レイ、筒井あやめら若手メンバー続々登板の背景

リアルサウンド

21/3/21(日) 6:00

 4月はラジオの改編期。現在、乃木坂46は様々なメンバーがラジオ番組のパーソナリティーやレギュラー出演を果たしており、この4月からはさらにその数が増える。特徴的なのはその全番組において4期生メンバーが抜擢されていることだ。

 乃木坂46とラジオの親和性は高い。本人もヘビーなラジオリスナーとして知られる山崎怜奈は現在、毎週月曜から木曜の昼帯で『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』(TOKYO FM)と毎週木曜の『チュウモリ木曜日推シマシ』(CBCラジオ)内で放送されている「乃木坂46 山崎怜奈の『推しの1コマ』」を担当。2018年までニッポン放送の関連企業でOLを兼任していたことでも有名な新内眞衣がメインパーソナリティーを務める『乃木坂46のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)は、今の放送枠に移動してからもうすぐ丸2年が経とうとしている。もちろん、山崎と同じラジオフリークで、『沈黙の金曜日』(FM FUJI)でアルコ&ピースとのユニークかつアダルトな掛け合いから多くのファンを生んだ卒業メンバーの中田花奈も忘れてはいけない。

 ラジオの魅力は素の自分が晒け出せる場所とは、多くのパーソナリティーとリスナーの共通認識であるが、同時にトーク一本で成り上がることが出来る空間でもある。誤解を恐れずに言えば、先述した山崎や新内、中田はその筆頭。『乃木坂46×週刊プレイボーイ2021』に掲載されている「新内眞衣×『乃木坂46のオールナイトニッポン』制作陣 クロストーク」の中で、新内はリスナーも日常に感じられる話が出来るその普通さ(言い換えれば距離の近さ)と過去のエピソードを思い出す速さを評価されている。プロデューサー・冨山雄一氏の「物おじせずにしゃべるという意味では、乃木坂46は全体的にラジオスキルが高い気がしています」というコメントは、週変わりで多くのメンバーが出演してきた中で築き上げてきたグループ全体の信頼性であろう。

 2013年4月よりスタートしたグループ初の冠ラジオ番組『乃木坂46の「の」』(文化放送、以下『乃木のの』)も、この4月からMCが入れ替わる。昨年3月より15代目としてMCを担当してきたのが岩本蓮加だった。新型コロナウイルスの影響により、出演メンバーが3名から2名に、さらにスタジオではなくリモートでの放送回もあったりと、これまでで最も困難を極めるMC環境だった。けれど、その分成長も著しかった。年少メンバーだからこそ引き出せる楽屋にいるようなナチュラルトークに、番組冒頭では自らフリートークを生み出そうという積極性も感じられた。

 そんな『乃木のの』のMCを引き継ぐのは、岩本と同じ年少メンバーの筒井あやめ。ほかにも4月からは、清宮レイと松尾美佑がレギュラー出演する『ベルク presents 乃木坂46の乃木坂に相談だ!』(TOKYO FM)、矢久保美緒がレギュラー出演する『タイムちゃん』(FM FUJI)、早川聖来がレギュラー出演する『INNOVATION WORLD』(J-WAVE)内のコーナー「KYOCERA TECHNOLOGY COLLEGE」がスタートする。

 すでにラジオのレギュラーを持っている4期生は多く、早川は『ザ・ヒットスタジオ(水)』(MBSラジオ)に次いで2つ目。出演日時の拡大も決定している金川紗耶による『IMAREAL』(AIR-G’ FM北海道)内の「乃木坂46 金川紗耶のイマレコ!」、山崎からそのポジションを受け継いだ北川悠理の『金つぶ』(bayfm)、中田から弓木奈於に代わり番組が新たな方向に向いている『沈黙の金曜日』、堀未央奈から田村真佑へとアシスタントのバトンが渡された『レコメン!』(文化放送)と4月からは4期生9人がラジオのレギュラーを持つこととなる。山崎や新内のようなラジオスターの誕生に期待したい。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

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