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松坂桃李主演、本木克英監督で『居眠り磐音』映画化 松坂「幅広い世代の方に楽しんで頂ける」

リアルサウンド

18/9/24(月) 6:00

 佐伯泰英の時代小説『居眠り磐音 決定版』が、松坂桃李主演で映画化されることが決定した。

 参考:『娼年』は女性の性的欲望を可視化して賞賛する 松坂桃李、覚悟の演技が生んだ説得力

 本作は、2002年に双葉社から文庫が刊行され、シリーズ51巻で累計発行部数2,000万部を突破した、佐伯泰英による時代小説シリーズ『居眠り磐音』を映画化したもの。原作は、2007年にはNHKでドラマ化もされたが、佐伯作品の映画化は初となる。また、映画公開に合わせ、2019年3月には文春文庫から『居眠り磐音 決定版』としてシリーズが刊行されていくことも決定している。

 明和9年(1772年)4月、3年間の江戸勤番を終えた坂崎磐音は幼なじみの2人と共に、九州・豊後関前藩に戻った。 だが帰藩早々に起きた“事件”により、磐音は1日にして2人の友を失い、祝言を間近に控えていた許婚の小林奈緒を残したまま関前を後にすることになってしまう。 江戸に辿り着いた磐音は、六間掘の金兵衛長屋で長屋暮らしを始める。不慣れな浪人暮らしを送る中、磐音は昼は鰻割きとして、夜は両替商・今津屋で用心棒の仕事を始めることになる。

 昼間はうなぎ屋で働き、夜は両替屋の用心棒として悪と戦う主人公・坂崎磐音(さかざきいわね)を、映画『孤狼の血』や『娼年』、ドラマ『この世界の片隅に』(TBS系)にも出演した松坂桃李が演じる。『ゲゲゲの鬼太郎』『超高速!参勤交代』シリーズ、『空飛ぶタイヤ』の本木克英が監督を務め、脚本は、NHK大河ドラマ『平清盛』や、NHK木曜時代劇『ちかえもん』の脚本を手がけ、同作で時代劇脚本としては初となる第34回向田邦子賞を受賞した藤本有紀が担当する。

 あわせて公開されたティザービジュアルでは、陽光の中、こちらを振り返る松坂と、「彼は、優しさで、あなたを守る」のコピーが写し出されている。もう一方のビジュアルでは、岩の上に腰をかけ、そばにいる猫とともに穏やかに佇む松坂の姿が切り取られている。

 また、松坂、佐伯、本木監督からのコメントも公開された。

コメント一覧
松坂桃李(主人公・坂崎磐音役)
僕が演じた坂崎磐音は穏やかで静かな空気を纏(まと)いつつ心の奥底に青い炎を燃やしている、そんな男です。
年寄り猫のような磐音、彼の中で時間がゆっくり流れているような。
クランクイン前に殺陣や所作に加えて、鰻捌きの練習をしてきましたが、非常に難しく心が折れそうになりました。
本木監督はじめ、アクションチーム、京都のスタッフさん、共演者の皆様に支えていただき、何とか最後まで演じきることができました。
幅広い世代の方に楽しんで頂ける作品になっていると思いますのでよろしくお願いいたします。

原作者・佐伯泰英
『居眠り磐音』は、時代小説としては異例の51巻の長大シリーズだ。松坂桃李君主演で映画化されることになった。私にとって映画化は初めてなら、松坂君にとっても時代劇初主演だそうだ。
私はなぜか初物に強い。文庫書下ろし時代小説という出版形態を確立したのも私である(いささか強引過ぎるかもしれぬが)。これほどの「初物」づくしの撮影現場を京都の太秦松竹撮影所に見物に行った。何十年ぶりだろう、映画スタジオに足を踏み入れたのは。その瞬間、数十年の空白(日芸映画科卒業、撮影助手が最初の仕事だ)が掻き消えて、現場の高揚感と緊張感が私の身を包み込んだ。磐音役の松坂君も初々しかった。初物づくしの映画は、ビギナーズ・ラックを生み出すに違いない、そう原作者は確信している。

本木克英監督
あたかも娯楽時代劇の傑作に観入るかのような佐伯泰英原作の読み心地を、映画でも現出したいと思いました。
松坂桃李さんという新鮮な才能を得て、本格派の時代劇がよみがえりました。 (リアルサウンド編集部)

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