独自の美が生み出された琉球王国の輝きを堪能。サントリー美術館にて『琉球 美の宝庫』開催
18/7/10(火) 10:00
国宝 《琉球国王尚家関係資料 玉冠(付簪)》 18~19世紀 那覇市歴史博物館【展示期間:8/22〜9/2】
染織、絵画、漆芸作品を中心に琉球王国の美を紹介する『琉球 美の宝庫』が、7月18日(水)から9月2日(日)まで、東京・六本木のサントリー美術館で開催される。
多くの島々からなる沖縄は、かつては琉球と称され、独自の美が生み出された。15世紀に統一王朝が成立し、400年以上にわたって東アジアを舞台に“万国津梁(世界の架け橋)”として繁栄した琉球王国は、諸国の至宝で満ちていたと言われている。
同展では、そんな琉球王国の美を、4つの章とエピローグで紹介。第1章「琉球の染織」では、王族や貴族階層を中心に着用されたとされる紅型(びんがた)衣装のほか、幾何学的な文様を表した絣(かすり)や、糸を浮かせて文様を表現させる花織など、多彩な染織の美しい色彩世界とデザインを展観する。
第2章「琉球絵画の世界」では、中国・日本から刺激を受けながら、独自の発展を遂げた琉球絵画を紹介。第3章「琉球国王尚家の美」では、首里王府を治めた尚家に継承された「国宝 琉球国王尚家関係資料」に含まれるコレクションを特別公開。第4章「琉球漆芸の煌き」では、螺鈿・沈金・箔絵などの技法を使ったきらびやかな漆芸作品を紹介する。エピローグ「琉球王国の記憶」では、沖縄文化研究の第一人者である鎌倉芳太郎が残した調査ノートとともに、琉球王国の記憶を伝える写真の数々を紹介する。
東アジアの美を結び、新たに独自の美としてひらいた琉球の美術。文化の多様性や新鮮な魅力に満ちた琉球王国の輝きをこの機会に堪能してほしい。
【開催情報】
『琉球 美の宝庫』
7月18日(水)〜9月2日(日)サントリー美術館にて開催
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